Vol.17 ●発行日:2005年4月15日 ●発行:(株)サンワビジネス 環境委員会

世界自然遺産
〜 白神山地の自然保護について考える 〜

 2003年(平成5年)12月9日に青森、秋田両県に広がる白神山地が世界自然遺産(世界的に重要な自然や文化遺産を保護するため、1972年ユネスコ総会で採択された)に登録されました。太古からのブナ原生林の評価と保護の為に、それまで名もない地方の山が、その日から「世界自然遺産」の冠した人類遺産の山となりました。
 しかし、それから多くの入山者が訪れるようになり、12ヘクタールの森は急激に傷つきだし、ありのままの姿を残す難しさを露呈したのです。
 それ以前に地域の活性化を目的として白神山地のブナ原生林を切り開き、青森、秋田県を結ぶ林道建設が始められました。ブナの森がつぶされ、次々と捨てられていく中、住民の建設反対運動で工事が中断され、その後1990年に正式に工事が中止されました。つぶされたブナの森、山肌がむき出しになった土砂捨て場に「森の再生運動」の会が先頭に立ち、ブナとナラの苗木の植樹を続け、ようやく新しい緑が戻ってきました。
 これからもこの運動は営々と続けられていくようです。少しづつ新しい緑が増えていくでしょう。自然保護を考える時、この運動はいい教訓となると思います。森林には地球温暖化の原因でもある二酸化炭素を吸収することは、良く知られています。
 一度失った自然の再生は破壊する時間より、はるかに多くの時間を要します。(村)

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