Vol.14 ●発行日:2005年2月15日 ●発行:(株)サンワビジネス 環境委員会

外来生物問題とペット
〜 ペットを飼うということ 〜

 私は、文鳥というスズメくらいの大きさの小鳥を飼っていますが、現在、彼らをとりまく状況はなかなか複雑です。
 文鳥がはじめて日本にやってきたのは古く、織田信長が飼っていたという説もあるくらい、昔から馴染みのある飼い鳥です。そして、昨今ではペットが逃げ出して野生化(野良化)したとされる外来種として、リストアップされる鳥になっています。
 外来種としては、ハワイで一足先に問題になっており、彼らはハワイ固有の野鳥の生態を脅かすよそものとして認識されています。   文鳥がハワイに移入した原因は、見た目が美しいので観光目的として放されたという説や、移民者が持ち込んで放したという説などがあがっていますが、当地では彼らが招かれざる存在であることは確かなようです。
 そんな文鳥ですが、原産地のインドネシアでは年々減少しており、数年前には「絶滅のおそれのある野生動物」としてワシントン条約の附属書にリストアップされました。
 日本で「手乗り文鳥」として多くの人に愛されている鳥が、ハワイでは迷惑な外来種となり、インドネシアでは稀少種になっているわけですが、今、私が文鳥に対してできることは、彼らを日本でも迷惑な存在にさせないことです。
 鳥インフルエンザが流行した時に、無責任に鳥(家禽やペット)を野に放す人たちのことが問題になりましたが、どんな動物でも生き物を飼ったら死ぬまで責任を持って面倒をみるのは当然のことだと思います。
 外来種の問題は、ブラックバスのように業界や業者が絡んでいるケースもありますが、ミドリガメ(ミシシッピーアカミミガメ)のように飼ったものの予想外に大きく育ってしまい、飼いきれないから野に放してしまうという、飼い主の無責任さが原因となっている場合も多くあります。
 そんな無責任な飼い主にだけはならないように…。今一度、生き物を飼うということについて考えてみたいと思います。 (S藤)

環境新聞バックナンバーはこちらから


[Home] [会社概要][事業紹介] [環境への取組・KES取得]